空、と書いても天に広がる青空ではなくて、足元やふとした目線の高さにある 「空間」 の方。
何故か、妙に、ふとした空間が優しく見えることがあります。不思議だね。
たとえば小さな喫茶店のカウンター席から見た窓辺。差し込む光。その向こうを通り過ぎる人の横顔、風に揺れる梢。
たとえば川沿いの道に連なる歪んだガードレールの足元。春の日差しを浴びる枯れた草。解け消えていく雪の破片と、空の青を映す水溜り……。
たとえば古びたビルの入り口、砕けたレンガの隅。熱の消えたアスファルトと、影を浮かび上がらせる午後3時の金色。
どうしようもなく、ただそこに存在している空間の優しさというのは、不思議です。――― 春の持つ力なのかな?
何故か、妙に、ふとした空間が優しく見えることがあります。不思議だね。
たとえば小さな喫茶店のカウンター席から見た窓辺。差し込む光。その向こうを通り過ぎる人の横顔、風に揺れる梢。
たとえば川沿いの道に連なる歪んだガードレールの足元。春の日差しを浴びる枯れた草。解け消えていく雪の破片と、空の青を映す水溜り……。
たとえば古びたビルの入り口、砕けたレンガの隅。熱の消えたアスファルトと、影を浮かび上がらせる午後3時の金色。
どうしようもなく、ただそこに存在している空間の優しさというのは、不思議です。――― 春の持つ力なのかな?
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