昨日今日と、汚染された水や土を浄化する方法はないか……という記事やニュースを目にするようになりました。
飲み水に関して、活性炭でヨウ素なら20~30%ほどなら除去できる古いデータ(チェルノブイリ事故の時に観測)がある他、既に海水を真水にろ過する方法が開発されていますよね。
電子顕微鏡でも見ることの出来ないほど細かい網目の逆浸透膜の紙 (テレビで観る限りはそのような印象) は、水(H2O)よりも原子サイズが大きいナトリウムなどを通さず、理論上はそれよりも更にサイズの大きいヨウ素やセシウムも通さない、というものです。
理論上と言っていたのは、実際にそれらを想定してろ過する実験したことがないから。
そしてろ過するためには高圧で水を通す必要があり(具体的な圧力数を言っていたけれど忘れた……)、電力も必要。実験室での映像では、ビーカーに数滴ずつ落ちる真水の様子が映し出されていました。
安価に実用化できるなら頼もしいよねぇ。
もちろんろ過した紙は汚染されるわけだから、話は簡単じゃないだろうけどね。
ちなみにヨウ素の沸点は約180℃、セシウムは約600℃なので、家庭で煮沸しても消えないよね。
土壌や生物環境を改良する植物に関しても、幾つか記事を見ました。
マングローブなどは有名だよね。海水をろ過したり塩分を葉に集めて落葉させる植物群で、海岸の防砂林の役目や生物が育ちやすい環境をつくっていく。
大麻も過酷な環境で育つ植物と聞いていましたが、チェルノブイリ周辺では産業用大麻を植えるプロジェクトが始動しているそうです。
ひなた☆りんごさんのブログ 青い星とダンス♪
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さすがに大麻を育てることはできないけれど……。(笑) 産業用大麻なら許可を得れば栽培できるそう。
他、アメリカのネバダやアリゾナ等、地下核実験等で放射能汚染去れたと思われる土地には、大麻に近いケシ科のポピーが多く植えられているそうです。
広島が被爆した後、非常食として残っていたワカメと味噌を多く摂った人たちに原爆症が少なかったという記事も読みました。
浄化とは違うけど、ワカメに含まれるヨウ素によって甲状腺の備蓄量が増えて、放射性ヨウ素の吸収を抑えるのかな? テレビでも言っていたのであながち間違いでもないと思うけど、大量に(一日30g程度まで)摂り過ぎないようにと言ってました。即効性があるものでもないし。
まぁ、乾燥状態でひとつまみかふたつまみくらいが良いかと。たぶん。
怖い怖いとばかり言っていないで、汚染されてしまったなら次は自衛できる方法を探してみよう。
とりあえず、今年はベランダでポピーでも育ててみようかな。浄化の程はとりあえずとして、キレイに咲いたなら気持ちは和むよねぇ。
追記
3月27日の北海道新聞に、セシウムをよく吸収するナタネなどのアブラナ科の植物を利用して、除去する方法が載っていました。植物の生育に必要なカリウムと化学的性質が似ているためだそうです。
また放射性物質を吸収した植物は焼却したり埋めたりせず、倉庫などでの保管が必要とあったので、やっぱり個人でどうこうできる問題ではないですねぇ。