今朝、ふと昔に観た映画を思い出しました。
「アレクセイと泉」 2002年公開とあって映画館で観たので、今から9年ほど前ですね。
チェルノブイリ原発から180km離れたブジシチェ村の暮らしを綴ったドキュメンタリーで、避難命令の出された村に残ったのは数十人の高齢者と、小児麻痺の後遺症を持った一人の青年。そのなんでもない日々の暮らしが、淡々と流れる映画です。
日本人の監督 (本橋成一) ということと、音楽が坂本龍一だったことでチェックしていたのかな。
寒い冬の日は暖炉の熱を使ったベッドで眠り、馬で畑を耕して、村にある泉をよりどころに暮らす。森は深く緑に溢れ獣達もいる。
……でも、森の中やそこで採った茸からは、摂取できないほどの放射線が検出されている。
チェルノブイリが事故を起こしてから(撮影時で)15年が経っても、計器の針は大きく振れている。
ただひとつ、村の中心で湧き出る泉だけは0の値を示す。
「100年前の水だから」 と言う、素朴な村人の姿が思い浮かびます。
DVDやパンフレットも持っていたように思うんだけれど、どこにしまったかなぁ……。
今朝の北海道新聞に、福島原発の完全終結 (廃炉は一般的に更地に戻す事) まで50~100年という時間の覚悟が要るだろうとありました。
費用は1兆円を越え、「今は見当もつかないのが正直なところ」という。
100年後、私はこの世にいない。
100年後、この地に暮らす人たちは何を思うだろう。
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