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生存報告になりつつ、Photoとか読書メモとか日々のこと。
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冴木忍著の全9巻シリーズ、読み終わりました。
1巻毎、というよりシリーズ全体を通してこそ深みのある作品だと感じたので、全巻読み終えてからの読書めもです。休み休みだったせいか、年末頃からずっと読み進めていて、えらく時間がかかってしまいましたよ。
内容は読みにくかったり、難しかったり、していたわけではないのですけれど。最近は重い作風の著書や映像を見ることが多かったせいか、物語前半の明るさに、少し面食らっていた部分があったのかも知れません。
王子の置かれた苦難の状況は、決して「軽い」わけではないのですが、王子自身の性格と周りのキャラクターのノリを見ていると、「いいのか !? そんなに軽くて!」な感じで、違和感があったのかも……。
結局は、そのキャラの振る舞いを含めたすべてが、伏線だったんですけれどね!
徐々に加速して、ラスト3巻は二日で読み倒したような気がします(笑)

簡単なあらすじとしては――、魔物が跋扈する世界の中でも平和な国に生まれた王子カイルロッドが、ある日城を抜け出し下町で一夜を過ごした夜明け、突然に街の人が石化してしまっていた! 無事だったのは王子と、王子と一緒に酒を飲んでいた魔女見習いのミランシャ、そしてがさつな傭兵ふうの剣士イルダーナフ。
人々を石にした犯人が魔道士ムルトと知った一行は、呪いを解くため魔道士を倒す旅に出る――。
というわけで、過酷な珍道中が始まるのですよ。ちなみに「卵王子」とは、卵から生まれた王子という曰くありげな出生からついたあだ名(?)だったりします。

シリーズを通して、どんなアプローチで始めると読者が入り込みやすいのかなぁ……、キャラの位置や役割、テンポというのを反芻しながら読んでいたように思います。それと伏線の重要さね。
またしばらく経ったら、もう一度読み直してみると楽しいだろうなぁ、思いましたですよ。
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昨年12月中旬、北海道新聞の名作料理店なる書籍を紹介する記事で、20世紀の初めに書かれたアメリカの作家、ジャック・ロンドン著(柴田元幸訳)の「火を熾(おこ)す」の紹介を読んで久々に好奇心がむくむくと湧き上がってきました。
早速、というほどではなかったのですが、年末に書店に探しに行ったところ、出版社でも品切れという中で本州の書店に在庫があることがわかり、やっと取り寄せてもらったのですよ。

極寒、白夜のカナダの平原を、仲間との合流点に向けてひたすら歩き続ける男の短編。
気温は華氏-70度(摂氏にして-45.6度)。男に付き従うのは一匹の犬のみ。死の危険と隣り合わせに、1本のマッチから火を熾す――。
-45℃以下の世界なんて、北海道にいても体験できません。体験なんぞしたら、死にます(笑) バナナで釘どころじゃないことだけは知識としてわかるのですが、少しずつ人としての感覚が消失していく様は、背中がぞくぞくしてきましたよ。
焼けるような痛みこそが生きている証で、極寒を行く人の姿を見つめる半野生の狼犬。
-10℃あまりでも鼻の中がひっつく感じや冷気で涙がにじむ、あの自然の前には何も太刀打ちできない感覚が蘇ってきます。

そんな世界の短編ひとつ読み終わっただけで、これだから小説は楽しいのだと、わきわきしてしまいましたよ(笑) 他にも8作の短編が収録されているので、ゆっくり、じっくり、読んでいこうと思います。

SFが好き、とか言いながら、実は、何故か、読んでいませんでした。竹宮恵子先生の「地球へ…」! 新装版を買ってもらって(笑)、昨日一昨日で一気に読んでしまいました。
小説でも漫画でも、一気に読むことは(忙しかったり、疲れたりして)多くないのですが、久々に、です。

もう紹介の必要が無いくらい有名で映画やTVアニメにもなっている作品ですが、一読して最初に感じたのは、一途だなぁ…、と。
遠く離れた地球への望郷の念だけでなく、(完全に機械管理された人工受精で、血の繋がりのある親子は殆どないのですが)産み育てた母親や存在を求めてくれた人に対する思慕、生きようとする意志、自由。
読んでるこちらが気恥ずかしくなるくらいに、まっすぐです(笑)
作風は描かれた時代が違うから、と言ってしまえばそれまでだけど、格好よさで魅せる作品より、ストレートに訴えかける作品が肌に合うですよ。
時間置いて、何度でも読み直したいな…と。
そして読み直す度に、新しい発見があるように思います。裏の裏に隠れた想いとかね。

窓の外は大雪です。いよいよ積もりそう。
今日も銀行やら何やら、あちこちの手続きに歩いていろんな人に会いました。
来訪者一人一人に丁寧な案内をしてくれる所、おざなりな仕事のひとつとして型通りの対応で終わらせる人、つくづく色々だなぁ…と。
皆、私の知らない毎日を過ごしていて、その中で積み重なったものが、いい意味でも悪い意味でも不意の言葉や態度に出てるんだろうなぁー、と感じます。
うん、さりげないセリフひとつでも、そんな人の内側が感じられるものを書きたいねー。
昨日、相方が槇村さとる著の「Real Clothes」を入手したので、思わず3回くらい読み直してました。
この方のお話、好きです。
読んでて元気になる。
女の子が前向き。男前。
ダークな面もちゃんとあって、悩んで迷って凹んで、最後にはそんな自分を認めて乗り越える。
舞台がリアル過ぎて辛くなることもあるのだけど、ちゃんと読めるようになったのは、私の方が変わったのかな。デパートの(婦人服)販売員の話、というのは派遣時代を思い出すなーと、いう気持ちがあったのですけどね。

やるべきことは最後までやりたい。でも数週間の契約で、次は全く違う職種。 一ヶ所に落ち着いてじっくり仕事をしようとすると、周囲の状態や自分を見失ってオーバーヒートするまで止まらない…。結局仕事も中途半端に終わる。
アホだ……(o_ _)o

バリバリ仕事するのもカッコイイけれど、自分を見失わないペースで良いもの作り上げる。そんなやり方もいいな…と。
姉妹でアクセサリー作ってるエピソードが好き。

そんなこんなで、あったかルームライトの下、ふんわりベッドからほわほわしながら感想なのでした。
ずっと本を読む時間がないか、体力がない日々を過ごしていたのですが、眠ることしかできないで居る自分に腹が立ってきて(笑)、体を横にしていてもできること……読書をちょっぴり復活させました。
「鋼鉄のレギオス」の前世譚となる、雨木シュウスケ著のSFファンタジーです。SF! 大好物っ!

資源の枯渇したずーっと未来、その対処法として亜空間を増設して人類は資源と暮らしのスペースを確保したが、都市と都市が断絶され「異民」と呼ばれる化け物が生まれるようになってしまった……。そんな世界で特殊能力をもって蘇った主人公。

何が萌えるといえば、その亜空間設定と人類に与える影響の世界観が萌える!
この世界設定を理解するのは、なかなか難しかったりしたのですが(単に私がアホだというだけ)。ああ、そこの設定がここに生かされるネタなのねー、とか、それがあるからこの展開なのねー、とキャラの動きと世界の仕組みの噛み合わせが面白いのですよ。
サブキャラたちの小さな変化と、それによって生み出される展開がなるほど、と。サヤちゃん可愛いし……・。

少し流血描写が多いので苦手な人もいるカモですが、三巻を待て! な感じです。
その前に「鋼鉄のレギオス」読みますか。(笑)
実は、小説指南のムックに掲載されていた五代ゆう著の
小説作例。

おもしろかったです!

好き、ハードボイルド好き。近未来(?)SF好き。しかもミュータント(?)ちっくな悲恋はもっと好き。(もちろんハッピーエンドも大好きですよ)更に、主人公にひとつの未来を感じる読後感が大好き。プロだよ~。

投稿しようとしてする方々に、如何に小道具を使うか、世界を表現してキャラを配置するか、オチをつけるかという作例なので非常に読みやすく書かれている、というのもあるのですが、それ以上に、作品としての魅力が好きです。うわーん。
うっし、自分も頑張ろう!(笑)

読書ではないのだけれど、まぁ、そこは多目に。(笑)

先日、やっとTVが映るようになって、新聞に映画放送の番組を見たので観ました。いつの間にか正座で。
もぅ、みるからに攻殻機動隊のオマージュを受けたなぁ~というのが嬉しくもあり、人とモノの違いの寂しさや優しさをドハデアクションで魅せてもらいました。ストーリーは明快なだけに、テーマ(ロボット三原則ではなく人とモノの和解と観た)にポイントを中てた造りは好きです。
にゃんこも可愛いしね。(そこか !? )

あと、伏線の張り方がね。セオリーなのだろうけど、やっぱり上手いと思う。
ウィル・スミス扮するスプーナー刑事が過去を語るあたりも、幾つかの伏線のダメ押しに、やべ、これ……とか思ったり。それら小さなエピソードがキャラの性格付けに繋がるところなんかもね。(なんだかベタ褒めだ、悔しい)

原作 「我はロボット」 に深い造詣を持っている方には微妙な作品だったという話も聴きますが、アクション人ドラマとして愉しめましたよ~。

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